高所作業車を購入するには?新車導入のメリット・選び方・確認ポイントを解説Basic_knowledge

高所作業車は、電気設備や配線・配管の保守、工場・倉庫の天井設備点検、橋梁や外壁のメンテナンス、造園・樹木整備など、幅広い現場で使用されています。
導入時は、単に「何mまで上がれるか」だけでなく、作業内容や現場環境に合った機種を選ぶことが重要です。作業床高と作業高の違い、屋内外の使用条件、搬入経路、路面状態、積載荷重、導入後の点検体制まで含めて検討することで、導入後のミスマッチを防ぎやすくなります。

高所作業車の主な導入方法|新車購入・中古車購入・レンタル・リースの違い

高所作業車の導入方法は、大きく「新車購入」「中古車購入」「レンタル」「リース」の4つに分かれます。どれが最適かは、使用頻度、必要な高さ、現場の路面・搬入条件、保管場所の有無、そして導入後に自社でどこまで保守管理するかによって変わります。

メーカー・販売会社から新車を購入する

メーカーや正規販売会社から新車を購入する方法は、用途や作業環境に合わせて機種を選びやすい点が大きなメリットです。
高所作業車は、単に「必要な高さまで上がれるか」だけで選ぶものではありません。作業場所が屋内か屋外か、通路幅や搬入経路に問題がないか、床面や路面の状態に適しているか、障害物を避けて作業できるかなど、複数の条件を踏まえて選定する必要があります。
新車購入であれば、現行ラインナップの中から、作業内容に合った機種を比較しながら選べます。たとえば、屋内の狭い通路で使用する場合はコンパクトなマスト式、直上作業が中心の場合はシザース式、障害物を避けて高所にアクセスしたい場合はブーム式やマストブーム式など、現場条件に合わせた選定がしやすくなります。
また、新車は機体の状態が明確で、初期段階での故障リスクを抑えやすい点もメリットです。中古機のように、過去の使用状況や整備履歴、改造履歴を細かく確認する必要が少なく、安心して運用を始めやすくなります。
さらに、最新の安全機能や仕様を選べる点も新車購入の強みです。排気のないバッテリー式、床を汚しにくいノンマーキングタイヤ、狭い場所でも使いやすいコンパクト設計、作業性を高める張出デッキなど、現場に必要な仕様を踏まえて選定できます。
高所作業車を長期的に使用する場合は、購入費用だけでなく、保守・点検・部品供給まで含めたトータルコストで考えることが重要です。メーカーや販売会社から新車を導入することで、購入後の点検相談や部品供給、修理対応まで含めてサポートを受けやすく、安定した運用につなげやすくなります。

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中古の高所作業車を購入する

中古の高所作業車は、初期費用を抑えやすい点がメリットです。一方で、機体ごとに状態が異なるため、価格だけで判断するのは避けた方がよいでしょう。
購入前には、整備履歴、定期検査記録、改造履歴、部品供給の見通しなどを確認する必要があります。導入後に修理費用が発生したり、必要な部品が手配できなかったりすると、結果的にコストが高くなる可能性もあります。
初期費用を重視する場合は中古購入も選択肢になりますが、安全性や長期運用を重視する場合は、新車購入と比較して慎重に判断することが重要です。

レンタルする

レンタルは、数日〜数ヶ月といった短期・スポット利用に最も適した手段です。必要な期間だけ機体を借り受けられるため、自社での車両管理・保管場所の確保が不要です。固定資産税、保険料、法定点検の手間もレンタル会社が担うため、レンタル費が会計処理を簡略化できる経費として運用していくことができます。一方で、同じ機種を年間を通して高頻度で使用する場合は、毎回の手配・配送・空き状況確認が発生します。使用頻度が高い事業者ほど、レンタルだけでなく購入やリースも含めてトータルコストを比較したうえで判断することが重要です。

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リースを活用する

リースは、数年単位で高所作業車を利用したいものの、資産として機械を所有したくない、初期費用を抑えたい場合に適した導入方法です。ファイナンスリースの場合、機械の所有権はリース会社にあり、ユーザーは月々のリース料を契約期間にわたって支払うことで、高所作業車を継続的に利用できます。
ユーザー側で資産として保有するわけではないため、固定資産税や動産保険はリース会社側の負担となるケースが一般的です。月々のリース料を営業経費として処理しながら、必要な機械を使い続けられる点がメリットです。
また、レンタルと異なり、機械を常に自社側に置いておける点もリースの大きな利点です。レンタルは在庫があればすぐに利用できますが、希望するタイミングで必ず借りられるとは限りません。さらに、同等スペックの機械であっても、レンタルのたびにメーカーや操作感が異なる場合があり、現場担当者が都度使い方に慣れる必要が出てくることもあります。
高所作業車を一定期間、安定して使用する見込みがある場合は、購入だけでなくリースも含めて検討するとよいでしょう。ただし、保守範囲、修繕費の負担、途中解約の可否、契約満了後の扱いなどは契約内容によって異なるため、事前確認が必要です。

新車購入・中古購入・レンタル・リースの比較

比較項目 新車購入 中古購入 レンタル リース
初期費用 購入代金が必要 抑えやすい 利用期間分から始めやすい 初期費用を抑えやすい
機体状態 新品で状態を把握しやすい 個体差が大きく、履歴確認が重要 レンタル会社による整備済み機 指定機を継続利用しやすい
選定自由度 高い 在庫状況に左右されやすい 在庫状況に左右されやすい 比較的高い
利用タイミング 自社の都合で使いやすい 自社の都合で使いやすい 在庫状況に左右される 自社に置いて継続利用できる
保守対応 購入先の部品・点検体制を活かしやすい 販売店・メーカーの支援体制確認が重要 契約条件に基づく利用が中心 契約内容により異なる
長期利用との相性 高い 条件が合えば有効 短期・スポット向き 中長期利用に向いている
会計・財務処理 固定資産計上が必要 固定資産計上が必要な場合がある 全額経費処理しやすい リース料を経費処理しやすい

高所作業車の購入前に確認すべきポイント

作業高さを確認する

高所作業車の選定でまず整理すべきは、最大作業床高と最大作業高の違いです。最大作業床高は「床面そのものの最高位置」、最大作業高は「作業員が床上で手を伸ばして届く高さ(通常は床高さに約2mを加算)」です。この2つを混同すると必要機種を誤る可能性があります。
機種を選定する際は、作業箇所の高さと同じ高さに届けばよいわけではありません。安全かつ効率的に作業するためには、作業床の高さに余裕を持たせることが重要です。目安としては、建築物などの作業箇所の高さに対して、約1.1〜1.2倍程度の作業床高さを確保できる機種を選ぶとよいでしょう。
また、作業床高さが10m以上か10m未満かによって必要な運転資格が変わります。10m未満は特別教育、10m以上は技能講習が必要です。つまり、高さの選定は作業可否だけでなく、運転資格や教育計画にも直接影響します。

最大作業床高と最大作業高の違いはこちらから

作業場所が屋内か屋外かを確認する

屋内で使用する場合は、排気・騒音・床面への負担・通路幅に配慮したバッテリー式・コンパクト機が候補になります。ノンマーキングタイヤや収納時の高さ制限、幅狭設計なども重要な確認項目です。
走行装置の種類も、使用環境に応じて確認が必要です。トラック式は一般公道を走行でき、移動性・機動性に優れています。クローラ式は不整地や軟弱地盤での作業に適しており、ホイール式は堅く整地された路盤上での連続作業に向いています。屋外で使用する場合は、作業高さだけでなく、現場の路面状態に合った走行方式かどうかも確認しておくとよいでしょう。

作業スペースや搬入経路を確認する

機体が現場に入るかどうかだけでなく、入った後に旋回・走行・展開できるかまで確認することが不可欠です。全長・全幅・重量、旋回に必要な最小半径、搬入口(エレベーター・シャッター・扉など)の通過寸法を事前にシミュレーションします。
工場・倉庫・施設内では、入口や通路の幅が1m未満、高さが2m未満といった制約も珍しくありません。カタログ寸法だけでなく、スロープや養生条件まで含めて現地確認することが、搬入トラブルの防止につながります。

作業内容に合う動作方式(作業装置)を確認する

高所作業車は、作業内容によって適した動作方式が異なります。
真上に昇降して作業できればよい場合は、垂直昇降型の機種が候補になります。天井設備の点検や照明交換、配管・ダクト作業など、作業位置の直下に機体を置ける現場に向いています。
一方、作業位置の手前に設備や障害物がある場合は、動作方式(作業装置)に作業範囲を伸ばせる機種が適しています。
垂直昇降型は、作業場所の直下に車体を設置する必要があります。一方、伸縮ブーム型や屈折ブーム型は、垂直昇降型に比べて作業範囲を広く取れるため、必ずしも作業位置の真下に車体を設置できない現場でも対応しやすい点が特徴です。作業範囲図を確認し、作業半径・作業床の高さ・地上高さを踏まえて選定することが重要です。
機械設備や配管を避けて作業したい場合、作業位置の真下に機体を置けない場合は、ブーム系の機種を検討するとよいでしょう。

使用人数・積載荷重を確認する

高所作業車は同じ高さ帯でも積載荷重が大きく異なるため、作業員数と搭載する工具・資材の合計重量を先に整理しておく必要があります。二人乗車にするのか、材料も一緒に載せるのかによって適した機種は変わります。
過剰な積載は機械への負担だけでなく、機体の安定性に影響し、転倒事故につながるおそれもあります。購入後に「思ったより使えない」と気づかないよう、必要荷重に十分なマージンを持たせた機種選定が重要です。

高所作業車の種類と選び方(昇降装置による分類と走行装置による分類)

垂直昇降型・シザース式(昇降装置による分類)

X状に交差するスチール製のアーム(シザース)が伸縮し、作業床を垂直方向にまっすぐ押し上げる構造です。
作業床が比較的広く、複数人での作業や、工具・資材を載せた作業に向いています。天井設備の点検、倉庫内作業、配管・ダクト作業、照明交換など、直上に昇降して作業する現場で使いやすいタイプです。
屋内向けのコンパクトな機種から、屋外の不整地に対応する大型機種まであり、作業場所や必要な高さに合わせて選定できます。

シザース式高所作業車を見る

垂直昇降型・シザース式(昇降装置による分類)

マスト式(昇降装置による分類)

マスト式は、伸縮するマストによって作業床を上昇させるタイプです。シザース式よりも本体幅がコンパクトな機種が多く、狭い通路や限られたスペースで使いやすい点が特長です。
工場内の生産設備間、物流倉庫の通路、商業施設の天井点検など、搬入経路や作業スペースに制約がある現場で候補になります。
「必要な高さはそれほど高くないが、狭い場所で作業したい」という場合に適したタイプです。

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マスト式(昇降装置による分類)

マストブーム式(屈折型)

マストブーム式は、垂直に上昇した後、ブームを横方向に張り出して作業できるタイプです。
設備や障害物を避けて高所にアクセスしたい場合に向いています。たとえば、工場内の機械設備、配管、ダクト、棚などがあり、作業箇所の真下に機体を置けない場合に有効です。
マスト式のコンパクトさと、ブーム式の横方向へのアクセス性を兼ね備えているため、狭い場所でありながら少し奥まった位置に作業したい現場で使いやすい機種です。

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マストブーム式(屈折型)

クローラ式・傾斜地対応タイプ(走行装置による分類)

クローラー式や傾斜地対応タイプは、不整地や傾斜地、床面への負担を抑えたい現場で使用される高所作業車です。
クローラーによって接地圧を分散しやすく、芝生や床面への影響を抑えながら移動できる機種もあります。また、アウトリガーによって機体を安定させながら作業できるため、地面の状態が一定でない場所でも使用しやすい点が特長です。
造園、樹木整備、橋梁点検、屋外施設、アリーナ、プラントなど、地盤条件や周囲環境に配慮が必要な現場で検討されるタイプです。

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クローラ式・傾斜地対応タイプ(走行装置による分類)

購入後の点検・保守・サポート体制も重要

高所作業車は購入して終わりではありません。労働安全衛生規則では、以下の点検サイクルが義務付けられています。

  • 始業点検:その日の作業開始前に実施
  • 定期自主検査:1か月を超えない期間ごとに1回実施。記録は3年間保存が必要。
  • 特定自主検査(特自検):1年以内ごとに1回、有資格者または登録検査業者が実施。記録は3年間保存が必要

法令で定められたこれらの点検を適切に実施していない場合、法令違反や事故の際の責任問題(事業者側の過失割合が高くなる)につながる可能性があります。
購入先を選ぶ際には、機種・価格だけでなく、日常整備のアドバイス、年次の特定自主検査対応、突発的な不具合への訪問修理まで一貫して相談できるアフターサポート体制が整っているかを必ず確認してください。

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高所作業車の購入をご検討の方はエイハン・ジャパンへ

エイハン・ジャパンでは、スノーケル(Snorkel)社製高所作業車の国内輸入・販売代理店として、マスト式・シザース式・ブーム式・スパイダーリフト(BLUELIFT)まで幅広いラインアップを取り扱っています。
導入にあたっては、現場に実機を持ち込み、搬入経路や作業可否を確認するデモ、センサーやバンパー等のカスタマイズ提案、納品時の教育支援(床高10m未満機の特別教育支援、10m以上機の資格取得案内)、購入後の特定自主検査・保守点検・スペアパーツ供給まで、一貫した体制でサポートしています。
「屋内に搬入できる機械が分からない」「傾斜地で使える機種を知りたい」「高さは足りるが横に届くか不安」「導入後の特定自主検査まで見てほしい」そうした段階では、カタログ比較だけでは判断しきれないことも多くあります。機械選びではなく、現場に合う運用づくりとして高所作業車の導入を進めたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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