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ヒビノ株式会社様

ヒビノ株式会社様

安全管理を重視するヒビノ株式会社ビジュアル事業部では、10数年前からsnorkelのローリングタワーVXシリーズを活用してきた。
2007年買い換えにあたり6社の製品を比較検し再びsnorkel製のローリングタワーを購入した。
検討時の要件と選定理由について、業務部機材センター諏佐氏、営業部3課 岩崎

ヒビノ株式会社様
ヒビノ株式会社
本社所在地:東京都港区港南
設立:1964年11月13日
資本金:17億2,148万円(2009年3月末現在)
売上高:172億円(2008年3月期、単体)
社員数:454名(2009年3月末現在、単体)
2006年2月ジャスダック証券取引所上場
http://www.hibino.co.jp/
VXシリーズ 仕様
素材:アルミ合金製
特長:工具不要
90mm迄の段差可
底面サイズ4種類:
680×1300mm
680×
1290×1300mm
1290×1910mm
VXシリーズ

ヒビノ株式会社の業態

ヒビノ株式会社について教えてください

ヒビノ株式会社は、「PA(コンサート音響)事業部」
「ビジュアル事業部」
「プロオーディオセールス事業部」
「クロマティック事業部」の4事業部を持ち、各種展示会、式典、イベント、コンサートなどで使用される業務用音響映像機器の生産、販売、設営などを行っている会社です。

ヒビノ株式会社

1956年に創業し、1964年音響設備会社を設立しました。1971年からPA業務を開始し、展示会やイベントはもとより、ピンクフロイドトムジョーンズグランドファンクレイルロード始め、YMO、尾崎豊、B'z等、多くの内外アーティストのコンサート音響にもかかわり続けてきました。
1984年からは「ビジュアル事業部」を設け、本格的に映像業務を開始しました。

諏佐様と岩崎様のご担当の仕事について教えてください

(岩崎)
4年前に同業種からヒビノ株式会社に入社し、現場で設営作業を行っています。
本日は、現場でローリングタワーを使用している立場からお話します。
(諏佐)
私は入社して8年です。現場で設営の仕事をしてきましたが、3年前から機材管理業務に携わっています。
snorkel社から購入した2代目のローリングタワーの選定にも携わりました。
初代ローリングタワーもsnorkel製でしたが、10数年間使用し、さすがに消耗してきたので、2007年に買い換えをいたしました。

購入にあたり6社を比較検討

買い換え時には他メーカーと比較はしましたか

比較しました。今回もsnorkel製がいいのかどうか、まずは調べてみようということで、同業の施工業者さんが使っているものを見せてもらったり、業者さんを紹介してもらったり、おつきあいのある会社も数社ありますので。
見積は小さなメーカー含め6社から取りました。

比較はどのようにして行ったんですか

関東圏であれば実際に触りに行きました。大量に購入するわけではないので多少強引に行かないとなかなか見せてもらえません。
実際に自分で組み立ててみて、確かめてまわりました。

日本貨物航空株式会社の外観

実際に触ってみないと使い勝手はわからないですね(諏佐氏)

そのときに見るところはどこですか

見るのは、操作の仕方、安定感、キャスターなどです。
現場ではいろんな人間が触るので、簡素で部材の点数がなるべく少なく、取り回しがしやすいことが重要です。

  • 具体的には
    1、自分たちで組みたてられること
  • 2、高所作業は怖いのでなるべく揺れないこと
  • 3、免許を必要としないこと
  • 4、移動が簡単でトラックへの積み込みがしやすいこと
  • 5、コストが高くないこと(高所作業車等と比較して)

メーカーさんには、アルミの材料に至るまでかなり突っ込んだ質問をしました。
ローリングタワーを製造するときの安全管理はどうしているかまで聞きました。それは、ヒビノ株式会社が安全管理に厳しく対応しているので、おつきあいする会社の安全管理面も気にしているからです。

snorkelのローリングタワーに決めた理由~取り回しの良さと安全性

比較した結果、snorkel製を選んだ理由を教えてください

希望する要件を満たしていたので、今度もsnorkel製にしました。

1.安全確認がしやすいこと

筋交いが他のメーカーと違いました。snorkel製は工具を使わずにガチャンと噛ませてロックするタイプですが、「ロックされた」ことが感覚的にわかりやすいです。
「カチッ」「カチッ」と音がするので音で「入った」「入った」と確認できます。
斜めに入ってしまうと、「カチッ」といわないのでその時はやり直せばいいので安全確認がしやすいです。

この筋交いは、メーカーによって同じようでいて違います。他メーカーは斜めに入っても「カチン」と音がしたりするのもあります。
斜めに入ってしまうと外れないので、なぐり(ハンマー)で叩くしかなくて、そうやっていると本体をどんどん壊してしまうことになります。

2.誰でも迷いなく使えて、作業性がいいこと

snorkel製のローリングタワーは、どうやって使うのかと迷うことがなく、操作がわかりやすい。展示会場やイベント会場での設営や撤収というのは、ギリギリの時間の中で多くの業者が一斉に作業をします。非常に混乱した状態になります。
しかも予算の関係で携わる人数が減っていますので、道具の作業性がいいことは重要です

3.耐久性があること

前のものを10数年使用してきた経験から、snorkel製の耐久性には信頼感を持っていました。
安全管理担当になってから金属の勉強もしましたが、アルミの台などは4-5年で傷みが出たり、部品交換が発生することが多く、アルミ製で10年以上持ったというのは、なかなか無いことなので、そこは大変評価しています。溶接の丈夫さも違います。

snorkel製は他メーカーのものより若干価格が高めですが、価格面ではどうでしたか

価格と品質というのは比例するものだと思いますので、そんなに大きく違わなければ価格より使い勝手や安定感などの品質を重視します。品質は譲れないところですから、その差に比べたら金額差は小さいものでした。

上司に伺いを出すときに説明として付けたことは、
「とにかく組立が簡単であること」
「怪我をしにくい構造であること」でした。
「指を挟みやすくないか」「筋かいを入れるときに危険性はないか」など細かい点も比較しました。
そして、組立が簡単な割には、がたつきが少なくしっかりしていて、高さを上げるほどその違いがわかります。

「筋かい」部分

「筋かい」部分

「筋かい」部分

安全管理の取り組み

先ほど安全管理には厳しくしているというお話しが出ましたが、詳しく聞かせてください

安全への要請というのは全般的に高くなっていると思いますが、我々の業界も例外ではなく、ヒビノ株式会社でも安全管理には厳しく取り組んでいます。
「ヘルメットをかぶる」「高いところに登る時には安全対応をする」ということは基本的に行っています。

ある大きな車のショーでは、設営時に半袖で作業することが禁じられていますし、安全衛生という面では「夏場はきちんと水分をとるように」という主催者からの通達もあります。
イベントは夏場に集中しますし、若い人など先輩が飲まないと飲みづらいということもありますので、そういう空気をつくらないようにということですが、そのあたりは以前に比べて進歩してきました。

ヒビノ株式会社での安全管理の取り組みということではどうでしょうか

安全管理については、厳しくするよりわかりやすいことが大事だと思います。
見ていると、わからなくて不安な時に怪我をしやすく、疲れていればなおのことです。
安全管理を個人の能力に任せるのではなく、道具でまかなえるのであれば、より安全性に貢献できるものを選ぶようにしています。

管理している機器類についても、部品などの交換時期を掌握して、より安全に作業を行えるように気を配っています。

幸い大きな事故は今まで起きていませんが、「ヒヤリハット」という場面はあります。
ローリングタワーの上から工具などを落下させることも事故につながりますので、その対策として幅木を取り付けて落下を防いでいます。

社内で安全に関する講習会を定期的に開いたり、安全管理委員会を設けて事故につながりそうな事例を共有しています。

それらは社内のイントラネット上の掲示板に掲載されて誰でも見られるようにしています

現場作業着姿(岩崎氏)

現場作業着姿(岩崎氏)

使ってみての評価~キャスターが優れもの

2代目ローリングタワーを導入して約2年経ちますが、評価を聞かせてください

現場では本当に簡単に使うことができています。
特にキャスターがいいですね。減りが少ないし、ロックをかけたときに「ロックがかかった」ということがはっきりとわかるところも安心して使えます。

設営時の展示会場は通路にいろんなものが落ちています。その中をたたんだ状態のローリングタワーを転がして移動していくのですが、snorkel製のキャスターはしっかりしていて障害物を気にせずに進んでいくことができます。

なにより、車輪にカバーが付いているのでテープやゴミが絡みにくくなっているところが優れものです。
展示会場には墨出しの糸(※)がよく落ちていて、それが必ずといっていいほどキャスターに絡まります。そうなったらキャスターを外さないと取れないのでそこで時間をとられてしまうことがなくなりました。

墨出し糸 ※すみだし 墨出し marking仕上げ作業の基準線を墨でしるすこと。
大工が墨つぼを 用いて墨で表示するところから、墨出しという。
← 墨出し糸
岩崎氏

snorkel製のキャスターの良さは使ってみて実感しました(岩崎氏)

snorkel製のキャスター

snorkel製のキャスター

今後の期待

snorkelに対して要望があればお願いします

部材点数が少ないとはいっても結構ありますので、一式をまとめて乗せられる専用台車があると有り難いです。
最初自作を考えたのですが、試算したところ1点だけだと加工費がかさむので断念しました。

あと、ローリングタワーに関してはなにも問題が起こらないので手をかけずにいるのですが、これだけメンテしておけば大丈夫、という安全の目安がほしいと思っています。
経費がかかってもいいのでメーカーさんに出して点検してもらう「安全の印」があると安心です。

お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

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